町蕎麦とは?
あらためて、
町蕎麦とは一体いかなるものでしょうか?
それは、
蕎麦専門店とも、立ち食い蕎麦店とも異なる、
町に根ざしたワンダーランド。
品書きには”かけ”や”もり”をはじめとした蕎麦メニューが並びますが、
うどんに冷麦、きしめんのみならず
ちゃんぽんから中華そばまでを取り揃える店も少なくありません。
ひいては、蕎麦に使う出汁を活かしたカツ丼や開花丼、
さらにカレー丼など、裾野の広い品書きに驚かされること多々。
また、
”蕎麦前”という言葉がある通り、
酒と、その酒に合わせるアテを用意している店がほとんどです。
町蕎麦では、
地域の方が”いつもの”を楽しんだり、
今日は蕎麦って気分じゃないな、となれば中華を楽しむことができ、
ランチ時には満足できるセットの注文が殺到し、
左党が軽く酒を楽しんだりと、様々な利用がなされているのです。
長い年月にわたり利用客のニーズに順応してきた町蕎麦を定義することは
いささか烏滸がましいことではありますが、
強いて、
町に根ざす「町蕎麦」の共通点を見出すならば、
1)家族経営(ないし、その延長線)
2)出前をしている(ないし、していた)
3)品書きに「カレー南蛮」がある
ではないかと思うのです。
この3要素を備えた店は、
例外なく「町蕎麦」として私たちを楽しませてくれるのです。
0コメント